衆院選目前
気温の乱高下により、桜が咲いたりセミが鳴いたりという報道。そういえば木々も全く色づいてこない。太陽活動の極大期に伴う異常気象なのかもしれないし、とにかく自然に対しては、人間は身を低くして躱し、耐えるしかない。この乱高下も一因と思われるが、この1ヶ月は有名人のみならず、私よりひと回りから20歳くらい上の知人や近所に住む人の訃報も相次いでいる。と同時に、自分の残り時間についても思い知らされるわけで。
その残り時間を左右するかもしれないのが週末の選挙だ。もちろん高齢に片足突っ込んだ私の世代よりも、現役世代や若い人たちが絶望しないような、必要以上に我慢を強いられることのないような世の中になってほしいと願う。
翻ってそのために、自分のような60歳前後の世代は何をしてきたか(もちろん世代で括ることは愚かなのだが)。一部の邪教が政治に入り込んでいることとその恐ろしさをもっと叫び続けるべきだったし(かつて大学自治を冒しているさまを身近で見てきたのならなおさら)、また享楽的な生活と豊かな生活とを錯誤し続けてきたし、批判することについて及び腰になり続けていた。その挙句のこのありさまと思わずにはいられない。だからこそ遅ればせながら、微力ながら、いろいろ発するよう努めているし、たった3,4年ほどの間であっても、答え合わせをすると少なからず正解が出てきている。
一部の、権力とそれと結託した超富裕層だけが生きやすくなるようにデザインされつつある今の日本を、何とか少しでもマシにするために、国民自らの手で変えるべき契機である。庶民の目を塞ぐためにデマをまき散らし、教育を疎かにして政治や真理について考えることを放棄させ、大資本や大献金源と持ちつ持たれつを続けて皺寄せを国民に回すひとたちには退場願わなくてはならない。
幸い、日本は独裁主義国家にはまだ陥ってはおらず、正当な選挙も今のところ行われているのだから、それこそ国民は選挙により「自助」すべきである。そして、ここまで巧妙に張り巡らされた搾取を止めるには、庶民の側にも最低限の知識、陰謀論に毒されていない情報収集が求められる。
超個人的には、馬券へ回す金を少しでも増やせて、100円200円レベルの贅沢を悩まず、自分や家族のために回せる余裕が持てるような、そして強欲な奴らのために税金が使われなくなるような社会になればいいと願うだけ。国家よりも国民、国土を大切にしてくれる人を。
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